ネットと砂嵐とベルリンの壁
「第三次世界大戦」という表現を、聞かなくなって久しい。
しかし、全く異なる形で、変化が進行しつつあるのを感じる。
物理的な攻撃や破壊で、変革するのではなく、
“情報”というものが、人を少しずつ変え、国を変える。
過去、目に見える形で、…ベルリンの壁崩壊、ペレストロイカ。
現代、インターネット、携帯電話、etc.…の進化と普及で、
“情報”という波が、“国境”という堤防を乗り越えて、
時には津波となって溢れ、人の観念を変えていく。
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その「情報インフラ」が、不備な国が今「世界の問題児」。
…アフリカ、イスラム、北朝鮮、…
大国も、国内問題を内包する故、驚異的監視で厳しく統制。
しかし、どのケースでも、いずれ“時”の風は吹き、
“情報”の津波には勝てず、折り合いをつけつつ変わるだろう。
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あるエピソード。
友人の一人が香港の街で、見知らぬ人間から、
チラシを配るように、さり気無く手渡されたものがある。
トールケース「DVD」。
彼は渡された状況から、慎重を要すると認識しつつ持ち帰った。
タイトルは、『九評共産党』。(←クリックで,YouTubeに移動)
友人から、稀少映像コレクターでもある小生の手にも…。
全編中国語ではあるが、内容は映像から殆ど理解出来る。
中国共産党の歴史。人民公社・大躍進・紅衛兵・天安門まで、…
多くの資料や映像記録を集積した、膨大なものである。
扱いを、様々考慮していたところ、
最近、「YouTube」で、大量にアップロードされた。
中国で、「YouTube」の視聴が不可能という報道は、このせいか。
所有DVDと違い、日本語のナレーションが、つけられている。
これは今後、何度か削除されることだろう。
しかし、再びUPされ、イタチゴッコが続くだろう。
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このトールケースDVDには、奇跡的逸話もある。
友人が香港の街で、思わず受け取ってしまったDVDには、
ケースの内部に縦長のクボミがあり、何か入っていた痕跡。
帰国後、神田の古本屋街散策中に、ふと気になる冊子発見。
中国語の縦長パンフレットを、友人は思わず購入して帰宅、
その冊子は、トールケースのクボミにピッタリ嵌った。
DVDと、その解説書が、時空国境を越えて合体したのだ。
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博覧会をいくつもやって、中国には何度も足を運んだ。
いまでも、中国には友人もいる。
博覧会映像をまとめたDVDを先年、中国の友人に郵送。
事前に、DVD郵送は大丈夫?変に迷惑はかけないか?と、
電話で聞いてから、送った。
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シルクロード博の時、ある想いがあって、
アジア大陸中央部の「クチャ」から、歌舞団の招聘を企画。
遠隔地の歌舞団の招聘は難航し、交渉に一年かかったが、
エスニックな、「クチャ歌舞団」は来日した。
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メンバー全員、「新彊ウィグル自治区」から外へ出たことは無く、
まして外国公演は初めて、という彼等を、
スタッフ全員が、総力をあげて迎え、接遇は充分配慮した。
お互いのカルチャーの隔たりは、相当なものだったが、
大いに友好的な、良き交流になった。
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最近まで、「クチャ歌舞団」の招聘は、
わがイベント史の白眉と、自認していた。
しかし、「新彊ウィグル自治区」などという言い方は、
中国の、一方的な呼び方であり、
『東トルキスタン』と呼ぶのが正しいと、最近知った。
固有の歴史を持ち、豊かな文化を持っている。
この「東トルキスタン」が、「チベット弾圧」の比ではない程、
暴力的抑圧、民族文化の否定を受けている事を、
かって我が身が在籍したマスメディアからではなく、
インターネットで、知った。
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玄奘三蔵は、『大唐西域記』で、一箇所だけ芸能に触れており、
「クチャの民、歌舞音曲に優れたり。」と、褒めている。
クチャの音曲は、長安に渡り“亀茲楽”、日本に渡来して“舞楽”
玄奘三蔵は、外国としてクチャを通過、経典を求める旅を続けた。
その子孫は、自分の国と称して蹂躙し、地下資源の確保を図る。
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評論家「有田芳生」氏の最近の発言によると、
彼のホームページが、中国では見れなくなっているとか。
中国でも、NHK・BSは、普段は視聴出来るのだが、
「チベット関係」のニュースになると、
急に、”砂嵐”(snow noise)状態になり、見れなくなる。
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我が中国の友人に、以前この「橿原通信」を伝えたら、
シルクロード博時代の記述を読み、喜んでくれたが、
いまは、見てもらえているだろうか。
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コメント
いつも拝見させていただいております。
現代日本に住んでいると、情報は身近にあり、量も膨大で膨大であるが故に真実が見えにくいと思います。
しかし、橿原賢者さまが書かれていますように情報が統制されすぎ、歪んだ情報がはびこっている地域もあります。
賢者さまの言うとおり情報は隙間から止めようもなく入り込むものでもあるので現在情報が統制されている国でも少しづつ変わっていくのでしょうね。
良い方向で変わっていくことを祈るばかりです。
あと、豊かな独自文化を持つ方たちが自分たちの文化を迫害されることなく継承していける世の中になることを願います。
投稿: とらのすけ | 2009年4月14日 (火曜日) 21:54